京つう

日記/くらし/一般  |洛中

新規登録ログインヘルプ


にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 京都情報へ
にほんブログ村  にほんブログ村 料理ブログ まかない料理へ
にほんブログ村

スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by 京つう運営事務局 at

2006年08月20日

昔の地蔵盆

今の子供が地蔵盆を楽しみにしているものなんでしょうか。クーラーの効いた部屋で、ゲームして遊んでいる子供が、あっても扇風機位のところで、スイカもらって喜ぶモンやろかと、思います。

うちの町内は地蔵盆はお寺からお経をあげに来てくださるだけです。以前はレクレーションで日帰り小旅行をしていましたが、それも、子供が殆ど居ない事や、定休日が様々でみんなの都合が合わない事もあり、無くなってしまいました。

よその町内で、熱心にやっていられるところを見ると、懐かしい気持ちでいっぱいになります。私の実家の町内は昔は三日あり、とても楽しみにしていました。実家はクリスチャンなので本当は行かせたくなかったようですが、子供は友達が集まっているので行きたがり、やむなく認めたようです。

地蔵盆の夜、子供たちは踊りを披露します。私も、同じ学年の子供たちと一緒に踊りを踊る事になり、ご近所のお宅で毎日踊りのお稽古です。一年生は確か一休さんだったと思います。ちゃんと衣装があり、小学校の上級生が教えられるのです。帰りには「おやかまっさんでしたぁー」と挨拶する事も教えられます。

小学校も大きくなると、ご町内の日舞のおしょさんの所に習いに行きました。ここでも、手をついて「よろしゅうお願いします」と頭を下げるよう教えられます。その当時ですから、美空ひばりの「柔道一代」を踊ったような。そうしてお稽古に励んで地蔵盆を迎えます。

子供にとって、宗教色はそんなになかったように思います。大数珠回しというのが、唯一宗教色があり、お念仏を唱えながら大きなお数珠を回していきます。房があるところで上にあげて拝むしぐさがはいります。もちろん、子供の事ですから終わってからのおやつも楽しみなんですけど、回す事も年に一回の事で楽しんでいましたね。

福引も地蔵盆の楽しみでした。たいしたものではなかったのでしょうが、普通の家で行い、商品はかごに入れて二階から下ろされるのです。よく見えるので、皆がはやし立て、喜んだりがっかりしたりするのも、楽しかったのでしょう。

夜は一晩は映画です。父が八ミリ映写機を持っていたので、フィルムを借りて今で言う白黒の外国のアニメを大人も子供も見ていました。後になってから、映画も借りてきてみるようになりました。もう一晩は子供たちの踊りです。私は「相変わらずへたくそ」と言われていたけど、無事終わるとほっとしていましたね。

最後の日は昼で片付けられ、もう、私たちの遊ぶ場所ではなくなります。夏休みも終わりに近づき、子供たちもそろそろ宿題の心配をしなくてはなりません。お盆が過ぎると海水浴もくらげが出るから行けません。真っ黒に日焼けした肌で、神妙になります。懐かしい昔の夏です。  

Posted by tao at 11:34Comments(2)歳時記