寒い日はお善哉で
結婚した頃、おやかんの向きを主人によく注意されました。
おやかんの口を表に向けたらあかんというのです。表に向けたら、
来てくれはるお客さんに失礼やと言う事でした。
そない、失礼な事をしたら、絶対お客さんは来てくれはらへんようになるて、お祖父さんがよう言うてはったって。
おやかんの向きさえ注意したら、店でストーブの上におやかんが乗っていて湯気が出ているのはええもんです。しゅんしゅんたぎっているお湯で、
お客さんにお昆布茶をいれたりするのも、楽しいもんです。
そして、
お餅を焼いてお善哉をよばれるのも、寒いときの楽しみですね。お餅は余計めに焼いて、砂糖醤油をつけて食べたりする人もあります。ふうふう言うてよばれ、お腹に収まった頃は寒さが少しマシになった気がしたりします。
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