春風献上

tao

2007年03月07日 23:05

♪ 春は名のみの 風の寒さよ~ ♪


暖かこうなってから、寒うなると、堪えます


お水取りまでの辛抱やー


番頭さんの毎年の科白です。
そうでも思わんことには、辛抱でけへんかもしれません。
お水取りが終わっても、やっぱり寒いのです。
今度は


暑さ、寒さも彼岸までぇーー

それでも寒いと、これも毎年の事で


やっぱり、比良八講、荒れ仕舞いやぁー


そう言わはると、必ず私が


そやけど、花冷えて、言いますえ


はよ、桜が咲かへんやろかなぁ


春を待ち焦がれる日々、一足早い春風を戴きました。


 


これは、春の風ですて。
こなしと言う、京菓子の種類です。





これは、淡雪
昨日の夜ふったのが、そうですね。
「春の 淡雪ぃー」と言う小唄がありました。
ピンクのきんとんの上に、白い雪がぱらりと。





最後は、皆大好きな甘楽 花子上用
春霞ですて。
薄い皮なのに、その存在感は凄いです。
これがあってこそ、ほろほろと口の中で崩れていく漉し餡がいきるのですやろね。
花の焼印を押しただけの、そっけないほどの潔さは、又、お能を思い起こさせます。

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