祇園祭還幸祭 神輿渡御
祇園祭は、全国的には山鉾巡行と宵山で知られてますやろ。
去年も、17日の夜、うちのお客さんのお店に来やはったお客さんが、「
もう、祇園祭も終わったなぁ」て言わはって、「どついたろか」て思わはったそうです。
そやけど、マスコミかて、そうでっしゃろ。
「
あっ、夜にもなんかあるのね」
いや、夜が八坂神社の神事ですさかいに。
神輿渡御は、
17日神幸祭で、八坂さんのご神体が神輿で街にでていかはります。それで、
四条寺町のお旅所に一週間鎮座され、
24日還幸祭に八坂さんに戻らはるんです。
元々山鉾巡行も、さきまつりとあとまつりに分かれていたのも、その関係と違いますやろかね。
お神輿さんは三基、中御座にスサノオノミコトさん、東御座に奥さん、そして錦の連中がご奉仕させていただく西御座は、子供さんやて言われています。
後祭りには、錦のお神輿さんは、錦市場の中を通り抜けやはります。
上の写真がそうです。
お神輿さんがお旅所を出発しはる前に、
なりかんが通ります。
なりかんは、重さが10kgをはるかに超すて言われています。
それを頭上に持ち上げ、鳴らすのですから、大変なことです。
上半身を固定して脚を後方に蹴り上げます。
こんな風に。
そして、お神輿はお旅所を出発し、錦に入ります。
錦を通りぬけ、一番西の二条陣屋付近で休憩して、戻ってきます。
大宮を三条に入り、寺町まできたら、四条まで、それから八坂さんまで真っ直ぐです。
八坂さんは、南門が正門ですさかいに、南から入り、順番を待ちます。
お月さんが綺麗でした。
私は毎年氷水の入った箱を引いてお神輿さんに付き、ここで冷たいタオルを差し入れしますねん。
もう充分に飲み物はよばれたはるし、ここで、ほっとしてもろうて、あと少し、気張ってもろうて・・・
拝殿回しは、毎年、凄い人で近寄れません。
ものすごい熱気です。
この後、長柄を外し、お神輿さんは拝殿に安置されます。
と、すぐに真っ暗になり、御霊がえしとなります。
神さんがお神輿さんから本殿に帰らはるのです。
これで、今年もお神輿さんは、無事渡御しはりました。
又、来年。
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