がんばれ、ゲゲゲの母

tao

2010年07月29日 23:43

ホンマのこと言うて、私、はまっています、ゲゲゲの女房

市場から荷物が帰ってくるというのに、七時四十五分からは、テレビに釘付け。

今は特に、水木茂さんが売れ出して、長ーーい貧乏生活に付き合い続けていたものとしては、嬉しゅうて、しゃあないのです。

朝ドラて、結婚してから見たことなかったです。
時間的にも無理やったし。
そやけど、ヒロインが妊娠したのに言いかねているところぐらいから、ぐぐっとヒロインに感情移入してしまいました。

ヒロイン役の松下奈緒さんは、ものすご表情がやわらこう、多彩になってきて、うまならはったなぁって思います。
それに、ヒロインはほんまにようできた奥さんで見習わなあかんなて、思います。
そやけど、脇役が、なかなかええ人がいてはります。
私が好きなんは、「戌井さん」自分も漫画家志望だけど、自分の才能に見切りをつけ、むしろ才能を発掘するほうにと、小さな出版社を作り、しげるの才能を認め、常に励ましてきた人。
なんや、普段はどないな人なんやろて思うくらい、昔風の感じです。

ヒロインのお母さん役の古手川裕子さんをいいて言わはる男の人も多いみたいです。
昔風の、亭主関白のご主人に仕えながら、子供を愛し・・・というところらしいですね。
水木しげるのお父さんの風間守男さんの、ひょうひょうとした雰囲気が好きていう人もあります。
確かに「鎌田行進曲」の銀ちゃんが、こうならはったて思うと、時の流れの速さを感じてしまいますし。

そやけど、私の中での一番は、水木しげるのお母さん、あまりによく怒るのでイカリかなんかいうあだ名を子供達につけられたていうエピソートだけでもわかるように、よう怒ったはります。
けど、浮世離れした亭主を引き連れ、子供達を愛し、生活を守ろうと頑張ったはるその姿は、ほんまに共感できます。

今日も、水木しげるにアシスタントが三人もいると知り、息子の肩を叩いて「この人たちの生活もあんたの肩にかかっているんや」と言いながら浮かべた嬉しそうな顔。
思わず私までもらい泣きしそうやったくらいです。
竹下景子さんは、私と同じ世代で、その昔、「クイズダービー」で女子大生タレントとして登場していた彼女が、と思うと、驚いてしまいます。
このドラマが始まった頃は、頑張ったはるけど、上滑りしている気がしたもんですけど、今は、しっかりと、演技の幅を広げ、うもならはったなぁて思います。

彼女がこれから、肝っ玉母さんの役ばかりされるのはお気の毒やて思いますけど、ゲゲゲに登場しはるのを楽しみにしていて、出てきやはると、心の中で思わず

がんばれ、ゲゲゲの母

って思うてます。
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