料亭で京舞を・・・
京都に住んでたら、
舞妓さんをよう見ると思うたはる方はぎょうさんみたいですね。
京都に来やはったら、観光名所を
舞妓さんが歩いたはるみたいに思うたはる方も、昔は多かったです。
そやけど、そないに見られるもんとは違いますえ・・・
私は、東山の生まれですさかい、通うていた小学校の学区に
祗園甲部が入ってましたし、同級生で三人
舞妓さんにならはりました。
そやけど、そんなによう見るもんではありませんえ。
よう見るのは、若い子の言う「
なんちゃって舞妓」ですやろね。
大概は、かわいそうなん着たはるので、判ります。
ほんまもんの舞妓さんの着たはるのは、京都の文化財みたいなンですさかいにね。
そら、ええモンです。
そんな舞妓さんに、中京に嫁いで久しぶりにじっくり逢えましたンは、叔父の法事のお陰です。
法事の仕上げに
高台寺の土井さんに連れて行って貰いましてん。
叔父は転勤族で、そやから、私は叔母ともあんまり親しくありませんでした。
叔父が家に居やはるようになってから、一緒に食事をさしてもろうたりするようになり、叔母とも親しくなりかけたとこに、叔母は亡くなってしまいました。
あの時は叔母が焼かれると思うと立っていられない位泣きましたが、早七回忌です。
叔父は自分も高齢となり、健康上の不安もあることから、これが最後の法事であると考えたようです。
お寺での法要の後、車で行きました。
佇まいは、趣があります。お庭は山一つらしいです
舞妓さんやのうて、芸妓さんです。
どこが違うんですかと、どなたかが素朴な質問をしやはったところ、
「
舞妓は、言うてみたら子供どす。
二十歳過ぎて大人になったら、芸妓になるんどすなぁ。
うちらは、鬘どすけど、昔の大人の髪型、舞妓は地毛で結うてますけど、昔の娘はんの髪型どすね。」
サクッと答えてくれはって、おおきにぃ
なるほど、よう判りましたぁ。
お料理もようて、おまけに芸妓さんが、よう気がつかはって、お酒が切れると直ぐにお店に知らせてくれはるんで、お酒もようすすみましたえ。
芸妓さんの簪は、よう見やはると、稲穂と気がつかはると思います。お正月松の内限定です。
ああ、ご馳走さんどした
写真のお布巾は、オリジナルでした。
京名所が描いてあり、ちゃあんと、土井さんもあるのです。
ひざ掛けに使うとくれやすと言われましたけど、おんなは皆もったいないと、大事にバックに仕舞うて、ハンカチを使うてました。
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