祇園祭 雑談
こないだ、うちのお客さんでお料理やはんが、きつう怒ったはりました。
「17日の昼になぁ、うちに来た客が
祇園祭終わりましたねぇ
て、言いよんねえ。
どついたろか、ってぇ、思うたわ」
「そら、よその人は知らはらへんですやろ」
「
巡行かてなぁ、長刀ばっかり人が多うて、あとのほうは、ガラガラやでぇ」
「そやし、うちらが、ゆっくり観さしてもろうて、ええのん、ちゃいますのん」
確かに観光のお方は元気やし、えらいと思います。
四条が混んでいるさかいに、錦を走る、走る。
注連縄きり、くじ改め、辻回しと長刀を追いかけはる。
「わたしら、まえに、堺町でずっとくじ改め観さして貰いましたけど、あそこ、よろし、え。
くじ改めも面白いし、無事改めはって、扇で招かはると、ゆつくり、あの大きい鉾や山が動き出す・・・
踊らはるとこは、そこでまず踊らはるし、霰天神さんやったと思うけど、くるくる回ってくれはって、びっくりしましたぇ。
長刀の後は、観光客がすくないさかいに、なんとか、観れますぇ」
そやけど、一番すきなのは新町で見ること。
ギシギシ言う音が聞こえ、見上げて待つのが本来の形やと思いますし。
「
昔みたいに、粽投げたら、待ちよるのに」
「けど、あれ、事故で止めはったんちがいましたぁ?
あぶのうて、子供やお年寄りみてられしませんやん。
それより、
お宝鑑定団に、どっかの山がださはりますねん。
山の由来とかいろいろ説明してもろうて、
鑑定やいかに!!で、凄い鑑定が出たら、いっぺんに人が集まらはるて思いますぇ。」
「結局、金かい。」
「一番、どんな人にも判りやすいんですやろ。
まあ、私が関係してたら、反対する気ぃがしますけど。
判る人だけ、判ってもろうたらええねん、って」
お神輿さんかて、そうかもしれません。
本来の神事やのに。
お稚児さんかて、長刀のお稚児さんばっかし、言われはるし。
ほんまは、駒形稚児のほうが、先、なんですやろぅ。
「
もっと、いろんな神事をNHKとかで、紹介してれはったら、ええのにね」
まあ、わたしらのお祭りで、ええ気もしますけどね。
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