メリーさんの羊犬

錦を毎日通ったはるおばあさんは、少ないことあらへんのですけど、その人は、いつも、可愛い白いを連れたはるのです。
ちっちょうて、白い毛がくるくるにカールしていて、子羊みたい
そのおばあさんも、洋風にお洒落やし、私はこっそり、おばあさんのことをメリーさん、のことを羊犬と呼んでましてん。

メリーさんは豆乳ドーナッツをよく買うたはって、羊犬にそれをやらはるのけど、必ずメリーさんが食べるふりしないと食べへんのです。
一緒に、食べるんやないと。
おうちでも一緒にご飯。

メリーさんは羊犬とふたり?暮らしやし、病気で寝込まはったことがあるらしいんです。
そしたら羊犬は、メリーさんからもろうたいろんなもんを運んできて
「これ、あげるし、早うげんきになって」 と見つめるのんですてえ。
嬉しくて涙が出たって言うたはった・・・

そんなふたりやのに、この頃メリーさんがひとりで歩いたはる。
へえっ、羊犬は?

聞けまへんてぇーーー
例えメリーさんのお供が出来なくなっても、元気で居て欲しいけど・・・