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2006年11月29日

暖簾(のれん)

うちの店は、いわゆる、うなぎのねどこの京町家のたぐいです。
テレビに出てくるような立派なものではありませんが、裏まで履物を履いたままで行けます。

玄関脇に暖簾が、いわゆるひとつの結界として掛けられており、暖簾をくぐると内裏、余程親しい人しか入れないスペースとなります。お客様は、玄関からお座敷にどうぞ、ということです。

この暖簾が実に難しい
イマドキバイト君たちにとっては「のれん」はカーテンと同じようなんです。

汚れたものを運ぶときは、暖簾をはずしてね」と言うと、
汚れたら洗えばいい
洗えないの。ドライだと汚れが取れないし、水洗いだと色が取れてしまうの
じゃあ、買えばいい」ときます
「こういうものは、オーダーメイドなの。何万かかるけど、汚したみんなで負担してくれるのかな」と言ってはじめて、暖簾をはずしだします。
ただし、自分だとバレない時は、つまり私が居ないと、暖簾を掛けたまま、汚してくれます。
物を大切にする思想で育てられている子は少ないです。

掛けるとき、暖簾に書かれている名前を、表から読めるように掛けない子も多いです
台所でご飯を食べているものが読めるように、つまり表から見ると裏向けに掛けるんですね。
これも、思想の違いです。
京都の家が対外を意識して作られているのに、バイト君たちは意識しないからなんですやろかね。
井戸の上にも、すぐに物を置きます。
井戸に神さんが居たはると言っても、笑うに決まっているし、注意するにもなんと言うてええのか。
「頂きます」や「ありがとう」を言わないで育っているバイト君に、こんなことを教えるのは困難です。

けど、わが身を振り返って、玄関を玄関と格調高く、井戸は清潔に、とちゃんとしなあかん、せえへんから、こうなのかも、と反省もしたり・・・してます。




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