青梅
昔、うちの向かいに、八百屋さんが二軒あり、季節の香りがこちらまで漂ってきたもんでした。
夏の始まりには、こうした町の八百屋さんには、
青梅が積み上げられます。
小梅もあれば、立派な大粒もあり・・・
ある時、梅の箱がひっくり返り、錦通りに青梅が何百も撒き散らされた事があります。
石畳に青い梅。
黄色く色づいてきた梅の甘い杏のような香りと、青い酸い香りが通りに漂いました。
拾い集めを手伝うて、お礼にと戴いた
黄色い梅。香りが良うて、ながく机の上で季節の香りを楽しんでました。
水で綺麗に洗い、一粒一粒布巾で拭きあげて、
お塩と漬け込めば梅干への道
氷砂糖と蒸留酒を注げは梅酒
丁寧に針で全体に穴を開け、お砂糖をかけてシロップにされる方もあります。
暑い時にすっきりして、お腹の調子も整うそうですえ。
これは、
甘楽 花子さんの青梅。
可愛らしい形に、思わず眼を細めます。
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