食は春へと

tao

2007年02月18日 01:31

私は朝は帳場に座っています。
コンピューターに向かい、伝票に品物の名前や目方、単価を入れていくのですけど、これで結構季節感もあります。


近頃鱒・白魚・赤貝・鳥貝といった名前がよくとおります。


は、ひな祭りの時には「白桃焼き」とか言うて、甘酒を塗る焼き方をしやはったりします。
甘酒の白さから、ふうわりと鱒のピンクが見え、はんなりした焼き物です。
木の芽焼きも、綺麗ですね。
山椒の若芽の香りが、やっぱり春を思わせます。


白魚は、しらうおです。
踊り食いをするのは、しろうお(素魚)魚の種類が違います。
こっちは、ハゼ科、白魚はしらうお科やそうです。
卵とじ、天ぷら、お吸い物と、いろいろ使えます。


赤貝鳥貝てっぱい、酢味噌和えですね
酢味噌の黄色に、わけぎの緑、赤貝の朱、烏賊の白、鳥貝の黒が映えてはんなりした感じが、いかにも春やなあという気になりますやろぅ。
貝はたいがい春が旬ですさかいに


キーを叩きながら、なんや知らん、顔がほころんでくる私です。


これから、若布も生の取れたてが入ってきますし、生の青海苔はもう入ってきています。
青海苔は、私の大好きな碗だねで、私は落とし卵と合わせてお吸い物にするのですけど、お客さんでお味噌汁が最高やと言わはる方もあります。



酢の物も青海苔の香りを生かすのに好きな使い方です。
お造りのあしらいにも、使えますし、一パックで春の短い期間楽しみます。

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