花に聴く人
私のお花の先生は、いっつも
「さあ、どない、したげまひょなぁ」
と言いながら、生けたはりました。
先生が亡くならはって十余年、今日久しぶりに花と語り合う人に出会いました。
岸 勝人さん。
ご本人は「花に聴く」と言う表現をとってはりました。
かねてより、ブログ「
つらつらと花生けて」を拝見させていただいて、お花を楽しみにしてましたし、しかも会場が「
光泉洞 寿み」さんと言うことで、これは、なんとかしてと思うてました。
初めて寄せていただいた「光泉洞 寿み」さんには、
満開の山桜が雨に打たれて揺れていました。
どないしょ、と思うていたら、綺麗な女の人が声をかけてくれはって、えぃ、とあつかましゅう、入らせていただきました。
ちょうど岸さんは、つつじを生けたはる最中でした
簡単にお花を拝見させていただくつもりでしたけど、いろいろお話をきかせてくれはって、香ばしいお番茶と、岸さんお気に入りという抹茶チョコレートまで頂戴して
町家の中庭をバックに置かれているのは、
結婚式の新郎新婦の席のお花を再現しやはったそうです。
キャンドルサービスでなく、竹の中にある灯りを点けやはったそうです。
面白いですね。
岸さんは、火曜日が比較的時間に余裕があらはるとかで、お花に聴いて親しむレッスンをしてくれたはるのやそうです。
面白いことをひとつ教えていただきました。
「
いずれ、あやめか、かきつばた」て、言いますやろ。
菖蒲とかきつばたは、そら、お花のお稽古をしてたんやし、判りますけど、なんとのぅ、です。
今日教えてもろたんは、
かきつばたは水中に、菖蒲は中間、あやめは畑に生えるンですて。
ひとつ賢うなりました
「光泉洞 寿み」さんは、とても落ち着くスペースでした。
このお花の乗っている箪笥も時代物です。
また、いつか。
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