まるたけえびすに

tao

2008年03月14日 00:34

「なあ、まるたけえびすの唄、五条で終わりやなぁ」

焼き場から店に出てくると、主人がそない言います。
「へぇ、何?」
まるたけえびすに おしおいけ~ やろ、ほんで、あねさんろっかく たこにしきぃ~ しあやぶったか まつまんごじょう で、後しってるか~」

「うーん、せったちゃらちゃら なんとか」
すると、ばいと君が
「うわぁ、大将、言い切ってたのに」

NHKのBSで、「おーい、ニッポン」という番組がありますけど、それの取材やったそうです。
「しぃやぁー、はっずかしぃ~」
「手ぇまで、叩いて、拍子とって、思い切り唄うてましたよぉ」
「もぉ~ 嫁さんの顔が見たいわぁ~」

この際やし、調べてみよと思いました。

丸竹夷まるたけえびす

丸竹夷二押御池まるたけえびすにおしおいけ

姉三六角蛸錦あねさんろっかくたこにしき

四綾仏高松万五条しあやぶったかまつまんごじょう

雪駄せったちゃらちゃら魚の棚うおのたな

六条三哲ろくじょうさんてつとおりすぎ

七条しちじょうこえれば八九条はっくじょう

十条東寺じゅうじょうとうじでとどめさす

十条が出来たんは大正時代やそうで、もともと室町の頃は五条までやったそうで、主人は昔の唄のほうを知ったはったみたいです。

ちなみに、主人がないと、きっぱり言い切ったらしい東西の通り名の唄は

寺御幸てらごこ

寺御幸麩屋町富柳堺てら ごこ ふやちょう とみ やなぎ さかい

高間東車屋町
たか あい ひがし くるまやちょう

烏両替室衣からす りょうがえ むろ ころも

新町釜座西小川しんまち かまんざ にし おがわ

油醒ヶ井で堀川の水
あぶら さめがい で ほりかわ の みず 

葭屋猪黒大宮へ
よしや いの くろ おおみや へ

松日暮に智恵光院
まつ ひぐらし に ちえこういん 

浄福千本はては西陣
じょうふく せんぼん はては にしじん 


番頭さんはどっちも知ったはりました。
「唄うたげやはったら、よかったのにぃ」
「そやそや、浪花節の節回しでなぁ」
けど、節回しがイマイチ知らんそうです。
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