闘い済んで年明けて・・・
無事歳末の売出しを終えて、正直ほっこりしています。
年々こたえる様になって来ました。
きのうまで一緒にいた皆は今頃どないしてるんやろうと思うてしまいます。
きっと、一日寝ていることやと思います。
大晦日の読売新聞の朝刊、見てくれはったでしょうか。
トップページの下のほうに、うちの店の写真がでていましてん。
これです・・・
読売さんすんません、ちょこっと、失礼しました。
読売さんの記事はこれです
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20071231p401.htm
京都のお正月らしいモン言うたら、まずは
求肥巻きですやろね。
天然平目に薄汐をあてて、薄くへぎ、甘酢に漬け込みます。
求肥昆布で、生姜漬を芯にして巻きます。
錦でも、自店で巻いているのは、数軒です。
うちでも、番頭さんが元気なうちかもしれません。
主人と私と三人で巻いているので、ふたりでは、でけへんと思いますしね。
これも、冷凍モンが多く、魚も平目を使うてへんとこがあるそうで、売っていてもお客さんからよう聞かれます。
それで作っているところを写真に撮り、看板にしました。
番頭さんと主人が向かい合って、巻いています。
他は
きずし、うちは常から置いてますけど、料理屋さんのお重でも入れたはるのやし、昔はお酢で〆た魚は貴重やったんですやろね。
手前に見えているのは
数の子、
ハマグリ、これはどこでも同じですやろ。
鯛の子と
本たら子も、京都のお正月ではなくてはならないもの。
特に本たら子は、季節の短いもので、遠洋物と、うちで扱うている能登のものとでは食感がまるで違うので、サイズを指定して予約してくれやはるお客さんが毎年あります。
だんだん忘れられていく味かもしれませんね、美味しいのに・・・
隣はお対の
真鱈の白子、京都
ではくも子と呼びます。
祝い海老はどこでもあるモンですやろね。
尾頭付きの海老です。
サイズは3サイズ、どのサイズがよく売れるかで、その年の景気がわかります。
面白いですやろ。
ぶりの切り身も、京都ではお正月に必要です。
味噌漬けも人気あります。
日持ちするので、突然お客さんが来やはったりする時、重宝ですしね。
鯛の姿焼き、
祝い鯛も京都ではにらみ鯛として使いますさかい、人気あります。
生の小鯛を鱗を取って、腸をお腹を傷つけないように出し、串を打ってから汐をします。
そやから、私の手は、ひれで作った傷だらけですねん。
焼いている間に思うのは、別嬪さんに焼けて欲しい、いうこと。
追われて、まだ温かい鯛を籠に移すのは不安です。
しっかり冷まして、落ち着かせへんと、持って帰らはる時にひれが折れたらあかんしね。
三が日の間、頑張ってもらわんとあかんので。
大晦日、片づけが終わると、例年通りビールで乾杯です。
「来年は皆さんにとりまして、よい一年となりますように」
いつごろからか、皆で缶ビールを持ってぐるぐる一人ずつと缶をあわせるようになりました。
「
よう気張ったね」
「
来てくれてありがとう」
みんな、ありがとう
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