跡取りのお茶碗
このお茶碗は別に上等のお茶碗ではないのですけど、うっかり割らすと、必ず又このお茶碗を買うのです。そういうおうちは、うちだけやないと思います。
実家も、母は愛媛生まれでしたが、
父と弟はこのお茶碗で食べていましたし、錦に嫁げば、やはり
主人が食べています。龍が昇るので、出世するとかそういう意味だと聞いたような気がします。
かえって、デパートとかでは売っていません。錦では、
棚橋さんという、富小路錦を少し上った(北に行くこと)東側にあるお店で求めます。
ここは、興味深いお店、重宝なお店です。
すり鉢の大きいのも、
神棚のお神酒徳利もここにあります。
植木鉢もあります。なんでも、割れたらここに走るのです。
お神酒徳利とか花立とかは、お対で買うものらしく、うちの台所には、お連れさんが新聞紙に巻かれて出番を待っています。
昔ながらの暮らしです。いつまで続くものやら、多分私たちが最後やろと思いますけど。
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