錦暮らし

錦やと、ぢんとらさんに置いたはります。
私の大好きなわさび煎餅を買いに行くと、目に付いたのは、懐かしい景色。

白川です。

はい、私はこの近くで生まれて育ちましてん。

小さい時は、この柳が怖かって、風に柳の葉が揺れるのを

「おはまりんか～い、おはまりんか～い」

て、ゆうてるのやと、父が言うもんですさかいに、余計に・・・
おまけに、このあたりの街灯て言うたら、知恩院さんの山門に、裸電球がひとつあり、それが、ついたり、消えたりして

そんな懐かしい思い出の一杯詰まったこの表紙の冊子は

「京都いいとこマップ」

この白川の表紙は、出たばかりの九月号。
八月号は貴船が出ていて、暑さにめげている時眺めて癒してもろうてました。

載ったはるのは、知っているとこ、知らんとこ。

特集の「今日のちょっと寄り道」は六条通と松原通と白川通。
六条は全然知らんところやさかい、あ、あのお店、ここなんやと興味深い。
松原は、なんとう、知ってるくらいで、五条天満宮さんは、義経と弁慶の出会いの場所とか書いてあると「へぇーーーーー」と、感心したり。
白川は懐かしいとこ。この地図は、私が昔、岡崎の京都アリーナにスケートをしに、よう、通うた道。
森幸さんは、親が元気な頃何回か連れて行ってもろうたけど、りこうで、美味しい。

九月号のいいみせ特集は洋食・西洋食。
キエフは、昔姉夫婦に連れてもろうて、よう行ったとこで、懐かしい。
とん漫さんは、奥さんが綺麗な人で、とんかつも美味しかったなぁ。
禊川は、知人のお気に入りの店で、いつか行こうといってたのに、遠くに行ってしまわはった・・・
サンタ・マリア・ノヴェッラ・ティサネリーア京都さんはご近所。これも姉夫婦が行こかて、言うたはったお店や・・・

そんなこんなで、毎回楽しませてもろうてます。
単なるお店の紹介て言うだけやのうて、書いたはることを基点にして、心は羽根をつけ舞い上がり、時を越えて過去に戻ったり・・・さしてくれはります。

ぢんとらさんの他に、どこに置いたはるのか、又、調べときますわ。
ひょっとしたら、私が心をとばして涼ましてもろうてた、貴船の動画の載ってた「京都いいとこ動画」とか、「京都いいとこzanmai」で検索してもろうたら、出るのと違いますやろうか。

それにしても、父は怪談が上手かった。
この表紙から鮮やかに父のしぐさと声が甦りました。
おおきに・・・