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2006年11月03日

京の紅葉



最近知ったのですが、京都観光は紅葉がハイシーズンなのだそうです。なんとなく、春と秋とばかり思っていたのは、その昔京極でおみやげ物やさんでアルバイトしていたからかもしれません。
今を去るン十年前は、午後七時を過ぎると三条京極のだらだら坂が突然、修学旅行生の制服で真っ黒になり、ざざっとその固まりが下りてくるのです。その人ごみは、人が通り難い位でした。
小学生は八時、中学高校生は九時の集合間際が忙しさもピークで、あれこれ観て回って土壇場で決め、集合時間に間に合うように包んでといわれるからです。どんな小さいものでも、お土産に貰う人の気持ちを思うと、失礼な包装は出来ないし、あわてたものです。

今錦で観光客の方を眺めていると、確かに紅葉のときが一番多いようです。なにしろお向かいがお漬物やさんですから、皆さん頑張って試食し、買い物され、発送を頼まれています。紅葉はあちらで紅くなり、こちらで色づきと期間が長く、桜は咲くと一斉で、期間が短いのだそうです。

紅葉で思い出すのは、子供の頃高尾で食べたもみじの天ぷらだったり、主人の母校ならぬ母園の永観堂に行き「みかえり阿弥陀さま」にお逢いできた事、いろいろありますが、一番心に残っているのは、大好きだった叔父と観た紅葉です。
叔父は東京在住で、十二月の第一土曜に一中の同窓会があるとかで、毎年その季節に我が家に泊まられ、残りの紅葉を楽しみにあちこち出掛けたものです。高台寺の夜間拝観で、燃える紅葉が鏡のように池に映ったその美しさは忘れられません。

黄色く色づいた銀杏は、私が働いていた京都大学の北部構内が美しかったと思います。百万遍と白川通りの間の通りを、今出川通りから北に入っていきます。今出川より南の昔からの京大構内と違って、後で立ち退きをしてもらって出来た構内とかで、そのときの条件が通行の自由だったそうです。
紅く色づいた桜の美しさを知ったのは、美術館前の疎水でした。お抹茶色の疎水は、子供の頃滑らかに見えても絶対泳いではいけないと繰り返し言われた穏やかな流れですが、そのお抹茶に映る紅葉した桜の美しさは、見事なものでした。上と下が共に紅いのです。でも、桜の紅葉は気難しく、なかなか綺麗に赤くならないようです。
清水さんも桜が多く、谷に面して作られた御茶屋で、以前湯豆腐を頼んだら、木で作られた桶に、金の筒に入った炭が温めていました。桜と楓の紅葉を見ながら、湯豆腐で一杯、なんてええなぁと、思いながら仕事をしています。


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