2007年04月15日
酒司 飛鳥さんの移転

行きたいと思いながらずっと行けていないお店があります。
木屋町の酒司 飛鳥さんです。
無断で使わせていただきましたが、これは、切り絵です。
オーナーの風貌が、やや老けている以外は、店の雰囲気をよく伝えていると思います。
私達にこのお店を教えてくださったのは、ご近所の方ですが、多趣味で面白い方でした。
今はもう無くなった河原町蛸薬師の本屋さんで、バッタリお逢いしたのです。
飛鳥さんは、言ってみればショットバーです。
ただし、京都式というのか、辛口です。
飛び込みで入って、騒ぐことを許さない雰囲気がありました。
トム・クルーズの「カクテル」みたいな華やかさはありません。
カクテルはとても美味しいのですが、種類は多くありません。
凄いお酒が並んでいるそうですが、積極的にそうされているのではなさそうです。
でも、氷は角氷をピックで割られるし、ひとつひとつ、納得のいくものを使われています。
スタンダード、というのが、このお店の一貫した姿勢だと思います。
オーナーは、いつもこの絵の通りの姿で立っておられました。
話の相手をしないわけではないのですが、あくまで脇役に徹しておられました。
私達は、窓から見える景色を見ながらお酒を戴きました。
高瀬川に面しているので、春には満開の桜が見えました。
行く事ができなくても、心の中にはいつもあったお店です。
その飛鳥さんが、お向かいに引っ越されると知りました。
とても、ショックです。
いまはなかなか行けないけど、いつかと思っていたところが、ひとつなくなるような感じです。
ただ、慰めになるのは、オーナーの見識で新しく作られるお店なら、間違いの無いお店だろうということです。
四月の末には瓢正さんのお隣に新店がオープンするようで、いつか行きたいなと思っています。
Posted by tao at 08:45│Comments(0)
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